以前から外国語や外国、特に英語に興味があり、大学在学中に1年間、交換留学生として、オー
ストラリアで言語学を学ぶ機会に恵まれた。復学後は、単位の取得や論文の執筆に追われ、日本での就職活動の波に乗ることはできなかった。卒業後、派遣で一
年間IT関連の営業をしたが、派遣という身分に満足できず、またその他いろいろと考えるところがあって、退職し正社員での就職活動を行った。社会経験がな
いことで、納得できる正社員の仕事は少なかった。新卒で英語が出来るだけではやりたいような仕事は出来ない、と痛感した。
シンガポール
に焦点を当てたのは、英語がビジネス上公用語であることと、日本人が比較的職を得やすいと知ったからである。シンガポールでの就職に関する
情報を集めるうちに、仕事を紹介してくれる企業を何社か見つけ、その中で最初に返事をくれて親身になって相談に乗ってくれた会社がYNさんであった。登録
したその日のうちに『すぐにシンガポールに来て面接を受けられるか』と国際電話を下さった。何度もシンガポールに足を運ぶ資金の余裕などなく、すぐに渡航
して面接を受けることはとてもリスクが高かったが、YNさんと事前に詳細をよく打ち合わせて決心を固めた。
土日を含んだ
数日間の滞在で面接を受け、面接を受けたその日にOKをもらい、翌日ビザ申請手続き、最終日は採用してくれた会社で研修、その日の夜行便で帰国した。ビ
ザの取得には2週間ほどかかるということで、その間いろいろな事務処理、再渡航の準備を行い就業にいたった。職務内容は経理・財務で勤務を開始するまでの
間に出来るだけの知識をつけるべく、本を買い込み、業務に必要な内容から読んでいった。YNさんには、何を勉強すればいいかなど、親身になって相談に乗ってもらった。
海外での就職、就職活動は精神的にも体力的にも大変だと思う。個人的には、スケールの大きな
仕事をさせてもらっているという感じを受けているが、状況によっては、もう日本に帰りたい、一体どうしてシンポールに来たのだろう、と思うこともあるし、
本当に来てよかったと思うこともたくさんある。YNさんにお世話になってよかったなと思うことは、YNさんは単なる職業紹介ではなく、コンサルタントであったということだと思う。
時には逃げたくもなるけれど、自分の考えでシンガポールに来た以上、自分の選択には自分で責
任を取らなければならない。だからこそ、周りの支援のありがたさを痛感する。無事新しい一歩を踏み出せた身としては、わたしの個人的な体験が少しでも、こ
れから海外就職を目指す方に役に立てばいいと深く願っている。